現時点(2017/02)での感想についてになります。
その昔、カセットテープのヘッドホンステレオ全盛期にはメーカー各社が、カセットケースを一回り大きくした程度の筐体にいろいろと機能を詰め込んではその小ささを競っていました。
自分なんかは家電店でカタログを集めては、こんなに小さいのに、
・オートリバースで
・グラフィックイコライザーがついていて、
・3バンドチューナーがついていてTVの音も聞ける!すげー!って素直に驚いていました。
という前置きをしつつ、新型フリードの感想になります。このクルマは間違いなく、スペース効率では最高の部類に入ると思います。それを嬉しく思うのか、そうでないのかは人それぞれだとは思いますが、私は嬉しいです。ヘッドホンステレオの例に合わせると、
こんなに小さいのに、
・オートキャンプの道具が全部積めて、
・アダプティブクルーズコントロールがついていて、
・3列目シートがついていて大人も座れる!すげー!っていう感じです。
実車の乗り心地とか操舵性、加速性なんかはもう他の上手な人がたくさん記事を書かれているので、そちらの情報を参照していただくとして、自分だけが出来そうな情報提供として、元の車との比較した使い勝手の情報を記事にしようかと思います。
ラフェスタプラスコンランとの比較になります。
各列の座席の広さについて
まずは自分の運転位置に運転席を合わせます。
2列目はラフェスタは一番後ろにスライド設定して、ひざ前にこの程度の余裕、あまり広いとは言い難いですが、これが当たり前かなぁと思って過ごしていました。
で、同様にフリードで2列目を同じ程度に合わせます。フリードの場合はもっと後ろにスライドできるのですが、比較の為、おんなじくらいにします。
その時の3列目の比較です。
ラフェスタは2列目下へのつま先の格納は出来ず、つま先立ちをした状態での体育座りといったような体勢になります。また、ひざは2列目背もたれに押し付けられた状態になります。
フリードは2列目と同様のひざ周りスペースになり、ラフェスタでの2列目と同等の姿勢で乗車できます。
全長で19センチ程度コンパクトなのですが、室内スペースでは目を見張る広さが実感できます。
私の家ではキャンプ道具の買い替えが必要になるたびに、よりコンパクトな物へと替えてきています。
私の家ではクルマはもっとも大きなキャンプ道具ですので、これはまさにウチの方針にぴったりの性能です。
そこで、キャンプ道具を積んで見た時のラゲッジの比較です。

ラフェスタはご覧の通り、後方視界は期待出来ない状態ですね。縦方向の余裕が厳しいです。
まぁ、そんなこともあって、ルーフキャリアを最後の方では使っていました。
比較写真のとおり、フリードでは跳ね上げ式の3列目ですが、高さ方向に十分な余裕があるのと、2列目がキャプテンシートである為、2列目の間を利用して 積むと十分なスペースが得られます。バッチリ積めます。
続いて上記のような積載状態での運転について、
当然、加速性については結局のところ機関の比較になるので、排気量の絶対的な差により、出力やトルクはラフェスタに軍配が上がります。確かにアクセルの踏み込みに対する加速の反応はラフェスタに比べてフリードはゆっくりです。でも困るほどではありません。こののんびりとした加速力を念頭において適切な車線を選んで走れば、高速道路でも特段周りの流れに乗れないということはありませんでした。
まだ、慣熟期間ということもあって、3000回転以上の回転数にはならないように気を付けて運転している事とECONをON固定で過ごしている事もあるので、これらの条件を外した時にどう感じるのかはまだ確かめていません。
同様に、積載状態での山間部の連続カーブ区間での操舵性ですが、これはこの背の高さにしてはという前提付きで、面白いように曲がるので、ちょっと楽しくなりました。同乗者、積載物を意識しないで良い状態でなら、もうちょっと楽しいと思う運転が出来たかもしれません。
ちなみにそのキャンプの話は前後しますが、いずれ・・・
Honda SENSINGについて
試したのはACC(アダプティブクルーズコントロール)とLKAS(レーンキープアシストシステム)の2つです。クルコンについては過去にHC32型ローレルに乗っていたときに使ってました。メーカーは違えど操作自体はほぼ一緒です。ただ、車間距離維持の機能が追加されていて、これがほぼ目当てでこの装備を付けました。いかんせん、ラフェスタ時代の玉突き事故の経験から車間距離の維持は心の底から大事だなぁと思う様になっていましたので家族ともども全会一致でこの装備の選択を決定しました。自動維持中の前走車との車間への割り込み車が発生した際の車間維持のための減速は比較的自然にスピードが落ちていきます。ただ、前走車がいなくなった場合のスピード回復の加速はちょっとぎこちない感じがして、自分の感覚ではちょっと急加速過ぎる様な気がしています。ただ、なかなか前走車がいなくなるようなこともなかなか無いのですが・・・
LKASはまぁせっかく付いてるんだし使ってみるかと操作してみました。やはり、自分の運転ですと、微妙に右寄り、左寄りに車線内で寄ってしまうんですが、ハンドルが重くなることで、必要以上の寄りが発生しにくくなります。車線を維持して巡航といったときの注意力の配分の自由度が上がるので、視界としてより前方の道路状況の把握に努めることができたりして、早め早めの運転対応ができて、余裕ができる感じがしました。
余談
買ってから気が付いたのですが、フロントのタイヤハウスの余裕が小さいそうで、装着できるタイヤチェーンを選びます。今のところ、この冬は雪が降るなら乗らない方針で来シーズンに社外品各社が対応したなら非金属の社外品、対応なしなら純正金属チェーンを用意しようと計画しています。
まだ、かつてラフェスタで常に積んでおいた傘や保冷バッグの置き場が定まってない位まだまだ、乗り方、使い方を工夫する段階なので、また何かあったら書いていきます。