NHKスペシャル「自動車革命」その第1回を拝見しました。
大まかな話ですが、ずっと漠然とした感覚では、今のら3号の次はレシプロではないなという感じは持っていました。
この番組を試聴して、ほぼ確信に変わりました。
電気でのフルラインナップが生き残った自動車メーカーで成立するのか、群雄割拠の新興メーカーが各種得意分野で住み分けるのかが興味あります。
いずれにしても、今あるラインナップへ憧れや過去のレースなどの戦歴には何の意味のない時代がやってくるんでしょうね。
全くの新しい基準での比較検討の結果が楽しみでもあり、耳をふさぎ、目を背けたくなる恐怖でむごたらしい世界がやってくるのかもしれません。
そんな流動的な状況に、私は、直近のカメラのデジタル化の流れを重ねて見てしまいました。撮像素子が作れれば発売できる新市場と考えた各半導体メーカーは独自のカメラをどんどん作りました。
でも、カメラは光を切り取る事が基幹技術でした。
変な色の画像ばかり記録する半導体屋さんのカメラはどんどん消えていきました。
結局、レンズの性能の優れた生来のカメラメーカーの一部と、レンズの重要性に気がついた一部の家電系メーカーがどうやら生き残りとなりそうです。
次世代の自動車が動力源に変更があったとしても、車体、懸架装置、車輪の技術は継続的な重要技術です。こういった技術蓄積のあるメーカーがカメラのデジタル化の時と同じ様に、一部は買いたたかれ、一部は以前にも増して先導的立場になるのだと思いました。
果たして、どのメーカーがどの道をたどるのでしょうか。
でも、本当の興味はら3号の次はミニバンなのかステーションワゴンなのかに尽きるんですけどね。
2009年10月18日
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これからは、資源と資本力がある国が国際競争力に勝っていくんでしょね、今までは、資源があっても技術が無いから助かっていた部分もありましたが、これからは違いますよね。
まぁ、勝ち負けの世界で考えたら、最後の戦争で日本は中国に負けていますし、もう日本は戦争をしませんから、ずっと中国の勝ちのままです。
ただ、今の中国に技術があると言ってもそれは移転技術とそこからの派生技術が中心と言われています。中国独自の技術で生み出されたCPUが世界を席巻しているかと言えば違いますよね。主に使われているCPUはアメリカの技術です。
また、充電電池の制御基盤などの電子機器に欠かせない基盤や半導体に回路を焼き付ける光学機器は日本のお家芸です。
ニコンやキヤノンが世界の2トップ光学機器メーカーである事は疑いようのない事実です。来年のワールドカップでサイドラインに並び立つ望遠の砲列を観察すると実感出来ると思います。
そう悲観する事でもないですよ。
各社のエンジン技術はモーターの時代にはそぐわないかもしれませんが、サスペンションの技術はモーターでも必須の技術です。要はいかに技術流出を防ぐのかと言う点。我々が30年かかって手にれたノウハウは、後から来る人にも30年かかって貰わなくてはありがたみなんて薄れてしまって、結局薄利多売の価格競争にしかなりません。
かかった時間だけ、そのブランドの価値に上乗せされて、信用と言うお金では買えない価値に変換されるんです。
あとね、他の先進国と言われる国々でマトモに物作りで黒字を出してる国ってそんなに無いんですよね。そう言う方向性を見いだしても良いんじゃないかなって思います。
これから人口の減っていく予定の日本はソコソコの国で十分なのだと思います。