2009年11月04日

超兵器D700号-その2-

決して気軽に買えるカメラではありません。話を聞いて貰える家族にも相談しました。かねてからフィルム現像プリントのコスト高に気がついていた周囲は私のカメラのデジタル移行には納得してくれました。イニシャルコストが高いことも説明しましたが、ランニングコストの差額には私以上に敏感で、賛意を示してくれました。

とはいえ、どちらかというと大きい買い物は苦手です。ビックカメラ渋谷東口店に足を運び、何度も何度も展示機をチェックしました。
大勢の人に試され、非常にくたびれた外観の展示機ですが、その偉容は神々しいばかりです。
持った感触、レリーズ音、やはり上級機の貫禄、別次元です。
U導入当時の上級機F100に相当する機材なのですから当たり前です。
何度も何度も値段を確認します。今日は買うぞって思うともうノドはカラカラになります。

接客中ではない店員を探します。なかなか見つかりません。今日はもう帰ってしまおうかなんて考えが浮かびます。ニコン向けアクセサリの適合を確認していたお客さんが用が済み店員を解放しました。
良いチャンスです。店員を呼び止めました。
後は「D700をください」って言うだけです。ノドがカラカラのせいか、なかなか言葉が出ません。
とてもとても長い時間をかけて絞り出すように
「D700をください」

その言葉に機敏に店員は反応します、在庫を探しに少し混雑気味の店内を滑るように移動していくのを目で追いながらまだ在庫がありませんという結果を期待している小心者の自分に気がつきます。
在庫の棚の上で、手前に積んであるD5000やD3000の箱を丁寧によけながら目的のニコン一眼レフ独特の黄金色の箱を取り出しました。メモリーカードなど、撮影に必要な別売り品の確認を流れるように行うとカウンターまで案内されました。店員は箱を開け、保証書にスタンプをおすとその場でパッケージ内容の確認をはじめました。店頭での確認は経験が無かったので目を白黒させていると、店員も私の挙動を不審に思って確認の質問です。

「現在レンズははどんなのをお使いですか?」

あまりにもシロウト然とした私の立ち居振る舞いにボディとレンズの関係を知らない初心者かもしれないと当たりをつけたのかもしれません。私はU(フィルム)からの移行でそのレンズをみんな使うつもりである旨を告げました。自分の立場を明確にすることで、少し私も気持ちが楽になりました。

「フィルムのご経験がおありなら何も心配ありません。きっと使いこなせますよ」

とフォローが入りました。ちょっと気分が良くなりました。
確認が済んで持ち帰る為の梱包をはじめる際に店員はざっと店内を巡ってきて各種アクセサリーと各社のレンズカタログを一緒に手提げに納めました。きっと欲しくなるに違いないと言わんばかりです(苦笑)
今回のボディには5年延長保証と1年間の全損交換保証を付与しました。まぁ、値段が値段ですからね。
支払いが済んで、店員が両手で差し出した手提げを両手で丁寧に受け取ると、階段を万が一にも転ばないように慎重に降りて、帰宅の途につきました。
最寄りの駅から自宅までの徒歩の頃になってようやく人心地がついた気持ちになりました。
そして、新しいカメラで自分の思いのままに絵が撮れる事を楽しみに思えるようになってきました。
posted by とよしん at 23:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 写真撮影
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/33434246
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック