あ、そうそう、GXロケットの開発が限りなく中止に近い状態になった件について私見を述べさせていただきたいと思います。既にロケットは商用で成功しなくてはいけないというステージになっている事も鑑みると、いかに優れた技術でも商売に成功しなくちゃいけないんじゃないかなって思います。
かつて技術的に優れていたとされるベータマックスはVHS方式に商売では完敗しました。似たような例はいくつでも挙げられると思います。
日本の固体燃料ロケット技術は世界一という誇りは既にM-Vで得られていると私は信じています。しかし、既に世界のロケット技術の中心は液体多段ロケットが有利と趨勢が決まってしまっている見たいですし、限られた人的、費用的資源を液体燃料ロケットH-2とその系列に集中しても良いのではないかと思います。
もちろん、固体ロケット技術を純粋に研究する事が中止になる事は残念な事だと思っています。ただ、ロケット技術をいつまでも基礎研究と言う名のモラトリアムに置いておくわけにはいかないと思うのです。十分に実用的な軌道投入性能を持ち得たH-2シリーズが量産商用運用に入ったので、量産効果も含めて学術研究用の探査機もH-2を積極的に利用する方がその先の段階が見通しやすくなると思うのです。
ま、そんな風にいま考えています。
2010年01月04日
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