藻谷浩介さんとNHK広島取材班のみなさんが著した「里山資本主義」という本を読みました。
自分の住んでるところの自治体の長のtwitterで紹介されていて、
なにか生きるヒントになるかしらと思って気になっていたところで、
書店で特別陳列がされていたので自然と買ってました。
藻谷浩介さんの本は前に「デフレの正体」という新書でも読んでいて、
丁寧にデータを積み上げて説明してくれる印象が強く残っています。
この本もやはりそういう部分がありました。
「里山」という生産財の利息だけで回していくちいさな経済圏を形成して、
グロバールなマネー経済を補完するバックアップシステムがあってもいいじゃないか?っていう
意見にただただうなずくばかりでした。
この本を読んでいる間中、私の頭の中で巡っていたコマーシャルがあります。
それは日清食品の「カップヌードル」のコマーシャルです。
就職氷河期の就職活動を題材に、ホッキョクグマの面接官に吠えられて、
「地元に帰る!」とおびえてしまう就職活動中の学生をみんなで応援する内容なのですが、
この「地元に帰る!」を可能にするのが「里山資本主義」なのだといえると思いました。
私はそういう「地元に帰る」「実家に戻ってやり直す」的発言の人物に対しては
口は悪いのですが、「戻るところがあるなら都会に出てくるな」という印象を持つ場合が多いです。
私の知り合いには比較的それぞれの地元でがんばっている人が多いこともあり、
余計にそんな印象を持ちやすいのだと思います。
私自身は実家が東京というグローバル経済の最前線で常に経済的敗北の危険と隣り合わせであり、
自分がしくじれば実家ごと消え去るという危機感をもって日々をすごしています。
虎視眈々と都会での成功を目論む人々との競争に勝ち続けなければ、
私には戻る実家すら無くなってしまうのです。
まぁ、ありていに言えば「戻る田舎がある人はうらやましい」です。
そんな中、運良く家にソーラーパネルを設置することができました。
実家そのものを「里山化」することで、少しでも心に余裕が持てればうれしいかなぁ。
2014年03月11日
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